2010年5月1日土曜日

2月13日 全快地蔵


急患の入り口近くの小さな祠(小屋)の中にお地蔵さんがおられます。お地蔵さんのお名前は【全快地蔵】さんと言います。この町では建物の正面玄関は南向(朱雀方向)きが正式で、西向きの仏教思想とはやや異なるようですが、格式の高さを現しています。京都では八坂神社や平安神宮も御所も皆正面玄関は南にあるのが普通で、八坂さんの本殿も南向きです。お地蔵さんも南に向かっておられますから、京都に習われたのでしょう。縁起の程は知りませんが、幾つもの千羽鶴とお花に囲まれて、前にはお供養物が絶え無く供えてあります。短冊の一つ二つを読んでみましたが、子供の病でしょうか、母親の哀切な願いが綴られてあります。此処は大学病院ですから、難病や奇病を抱えた患者さんが地方からも数多く治療に来られます。このお地蔵さんは悲喜に満ちた幾多の人々の願いを聽いて来られたのでしょうか・・・私も違わず心からお願いしておきました。生きて帰れますように・・・

手術をしますので、親しい人とか家族からお守り5袋程戴き、大切に持ってきています。
私は無宗教ですから、何の役にも立たないとか、お守り同士で喧嘩しはるから一つになさいと言う、信心深い人の忠告にも、それは神さんの事情で、人には関係無い話や。とか罰当たりな事も言います。ではありますが、買ってくれた人の気持ちや真心は大変嬉しく、大切に思います。
神仏に祈る姿は真に美しいものがあります。涙に溢れて人の心に響きます。
家族連れでお掃除をして沢山のお供え物をしている人と遭遇しました。聴くと、御祖父さんが助かったのでこうしてお礼をしているのだ。と、言っておられました。
このお地蔵さん年間200万円ものお賽銭があるそうです。
このお金でお地蔵さんのお世話をするそうですが・・・
助けたのは医師、看護師、スタッフ全員。とかの意地の悪い、ヤボな事は言わないでおきたいものです。

記録【桃色吐息】

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