2010年5月28日金曜日

K大病院トイレ爆弾騒ぎ



尿カテーテルも外れて身軽になった事から、トレッキング(階段)を兼ねて院内散歩を日課としていた。或る日、事件が勃発した。
1階外来トイレで用を済まし洗面台に向かうと、鏡の前に置かれた青色のデイバッグを取り囲んで、ガヤガヤと騒いでる。バッグに張り紙があり、赤いマジックで何やら大きく書かれているのが判った。私は咄嗟にヤバサを感じたが、身動き出来ない様に何度も読み返している人もいて、その人達は新たな行動に移す事無く、只々、顔を見合わせては又読み返すという(頭は動かせるが身体は固まってしまって)サブ・ルーチンから抜け出せない様である。
院内外で無線が飛び交い騒然と仕出すのは、それから半時も経てからであろうか・・・外来棟は閉鎖され、上空には数機のヘリコプターが舞い飛び、院の周辺道路には全てに検問が敷かれた。外来で処置中の看護師、医師、患者全員が避難した後には外来棟連絡通路を防火扉で遮断して、その前には制服の警察官と院の警備員が警備した。外来棟には一般人立入禁止の物々しさである。これがメディアで報道されたK大病院ダイナマイト事件の騒動開始の一幕である。

昼も3時頃かと想うが、病棟に事務局らしき処からアナウンスがあり、どうも入院患者が一人行方不明で捜索中であるらしい。愛用の青色のディバッグ諸共で氏名及び年齢もアナウンスされていたと記憶している。此の時点で既に警察も病院も容疑者を把握していたと考えられる。が、驚いたことにXXXのネットワークとは凄い物で、そのチャンネルの話に依るとこの行方不明者は認X症からか時々お散歩する習癖があるらしい。尤もそのソースの信憑性が判断出来ないからか、如何なる理由でか此の事(多分、確定診断の無い認X症患い)に付いて各メディアは触れていない。
警戒解除されたのは、夜も9時前後では無かっただろうか・・・・・。

新聞報道に依ると犯人確保とのニュースが流れたのは、事件勃発後の1月程後である。
インシュリン事件同様に、患いの場所には又別の患いが発生すると言う、何か悲しさを感じさせる事件でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿