2010年5月11日火曜日

(続)食事で癌が?・・・そんなんで効くんか?

【食事で癌が?・・・そんなんで効くんか?】続き
白血球中の好中球は外傷などで黴菌と戦いますが、その死骸はウミとなってでてきますので皆さんご存知の事と思います。さて、そのリンパ球ですが、リンパ球は次の成分から出来ています。
         Thymus                 Bone               Natural Killer 
リンパ球=T細胞(胸腺由来)+B細胞(骨由来)+NK細胞(自然由来)
     65~70%(1200~1600) 15~20%(100~200) 15~20%=(100~250)


このT細胞が腫瘍に大変重要な役割を果たします。好中球が外敵から防衛する軍隊とすれば、細胞は謂わば身内の治安を司る現場の警察官の役割なのです。B細胞の役割は過去の戦いの記憶をして、有事の際には記憶された戦歴から最も有効な手段を各部隊に伝達をする、後方部隊(参謀本部)です。これが、免疫の機序(システム)です。このT細胞はヘルパーT部隊、キラーT部隊とかサプレッサーT部隊とかに更に分類されるのですが、96%以上が生まれ故郷の胸腺内で死滅します。ではこの胸腺が無い動物は癌に罹り易いかと言えば、そうではありません。先天的にあるNKキラーと言う細胞が癌を破壊します。自然に備わっている所以からナチュラルキラーと呼んでいます。
この胸腺は腫瘍から我が身を守る大変重要な臓器とわかりました。しかし、この臓器は他の臓器とは異なり体内時計と密接な関係を持っている事もわかりました。人の場合は新生児で約10g。5歳で約30g。10代で早くも退縮しはじめます。40歳で約半分、70歳にもなれば只の脂肪ので機能するどころではありません。当然戦闘能力も弱体劣化の一途です。この胸腺については色々多岐に渡り面白い実験をしている人がおられますので、次回にお話をいたします。食餌とか免疫療法が朧気に理解できそうな気がしますので・・・

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