2011年4月18日月曜日

PSA再発治療は、PSA≧2.0から

前回の全摘後のPSA20でも癌再発なし(治療の意味)では医師が膀胱尿道吻合部局所再発と患者に告げて放射線治療をFAILしたが、PSA0.4では博打と同じであろうと私は思う。

ここに、あるDataがある。1997年10月から,PSA≧0.2なるRRP後経過観察中の119例を対象として.尿道膀胱吻合部を生検し,さらに低エコー域あるいは再発の疑われる部位があれば1~2箇所の追加生検を施行した結果の報告書である。

報告内容は以下のとおり。

『PSA≧2.0mでTRUS陰性例では,陰性予測値は100%であり尿道膀胱吻合部生検の必要はなさそうであった癌再発検出の予測には,PSA値,病理学的病期,断端陽性,time to PSA elevationではなくTRUSとDREの所見は有用であった.』

つまり、PSA再発2.0以上ではTRUS(超音波診断)で癌が無ければ、病理診断でも100%癌は無い。PSA0.5以下では34%の確立でしか癌再発を言えない。


Notes
TRUS=直腸からの高出力超音波診断
DRE=直腸診
PSA>0.2での、別のデータによればTRUSと生検陽性率は吻合部=56% ,61%  膀胱頸部26%,54% 膀胱後部4% 100%である。

治療経歴 Ina_ProstateArt


報告書は
日泌会・厚生科学研究班編/GLから

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